「Plates」とプラントベース料理
ロンドン発、12月1日(ロイター)—
英国で初めてミシュランの星を獲得したプラントベース専門レストラン「Plates」は常に満席です。しかし、お店に来る人のほとんどがヴィーガンではありません。
オーナーシェフのカーク・ホーソース氏によると、来店客の約95%は普段は肉や魚も食べる人たちで、これまで限られた層だけのものだったプラントベースが、一般にも広がりつつあります。
ホーソース氏は、妹と共にロンドンで「Plates」を立ち上げましたが、
「私たちは”高級レストラン”とし、プラントベースレストランだとは言いません。料理は味で判断されるべきです」と「ヴィーガン」というラベルは避け、料理の評価は思想ではなく、あくまで味で判断してほしいと考えている。とソーホース氏は語りました。
今年初め、Platesは英国で初めてミシュランの星を獲得したプラントベース専門レストランとなりました。この快挙は、シェフや批評家が野菜料理をどのように評価するかに変化が生じていることを示していると、ホーソース氏は言います。彼はこれを単なるの流行だと考えてはいません。
英国のプラントベース人口はまだ少なく、成人の約3%にとどまりますが、関心は高まりつつあります。ミシュランはPlatesを、「素朴で自然な雰囲気」と評価し、野菜にふさわしい敬意を払った創造的で魅力的な料理が提供されている点を称賛しています。
シェフの背景と料理
世界中のミシュラン星付きレストランで修業を積んだシェフのホーソース氏は、10年以上前にライム病と診断され、数か月間寝たきりになった後、慢性的な炎症を抑えるために、肉や乳製品、精製糖を使わないプラントベースの料理を作り始めました。
Platesの誕生・特徴・今後
その試みが形となり、Platesは数年間のポップアップ営業を経て、18か月前に正式にオープンしました。現在、レストランは3月末まで予約でいっぱいです。
シェフは次のように語っています
私たちは肉の代わりにしたり、魚の見た目を再現したりしようとしているわけではありません。酸味や旨味、味の層を際立たせることで、口の中で生き生きとした感覚を楽しんでもらうことを重視しています。
ソーホース氏はミシュランの評価を受けてもお店を大きくするなどの予定はなく、2つ目の星を獲得することを目指しているそうです。
担当:Fumi


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