英国 「プラントベース給食、保護者の半数が賛成」
英国食品意識向上団体ProVegによる2025年5月の調査を紹介します。
イギリスに住む3歳から18歳の子どもを持つ親のうち46.7%が、学校で提供されるプラントベース食品の量を増やすことに賛成していることが分かりました。
さらに、親の85%が「子どもたちは学校でより健康的な食の選択肢について学ぶべきだ」と考えており、
37%は「プラントベースの食事が増えれば、学校給食はより健康的になる」と答えています。
一方で、それに反対する親は24%でした。
プラントベース給食、低年齢の親ほど好印象
興味深いことに、子どもの年齢が低い親ほど、「プラントベースの食事を増やすことで給食がより健康的になる」と考える傾向が強いことが分かりました。4歳以下の子どもを持つ親の42%が同意しており、5〜11歳の子どもを持つ親では約40%、17〜18歳では約29%となっています。
また、ロンドン地域の親はこの意見に賛同する割合が特に高く50%にのぼりました。
ヴィーガン・ソサエティが2022年に実施した別の調査では、保護者の30%が「学校でプラントベース食をもっと取り入れること」に完全に賛成し、39%が「ある程度賛成」と答えています。
子どもの野菜・果物不足
ProVegによると、イギリスでは多くの子どもたちが政府が推奨する1日「5皿分の果物と野菜」を大きく下回る量しか食べておらず、食物繊維も十分にとれていないそうです。 そうした中で、学校給食は子どもたちに健康的で、しかも環境にもやさしい食事を届ける絶好の機会だと述べています。
「スクール・プレート」とは?
ProVegの主力プロジェクト「スクール・プレート」は2018年から始まり、100社以上の学校給食業者と連携し、12,000校を超える学校で実施されています。 今回のニュースは1,000万食以上の学校給食をプラントベースまたは肉を使わないメニューに切り替えたことを達成したタイミングで発表されました。
ProVeg UKの共同ディレクター、ソフィア・ミラーさん
「学校のメニューにプラントベースの選択肢を取り入れることに、多くの保護者が賛同してくれているのは本当に嬉しいことです。ProVegではこれまでに1,000万食の給食を切り替えてきました。
今後も、プラントベースのレシピを広めていくとともに、環境にやさしく栄養価の高い食材を使った調理法を、学校の給食スタッフに伝えていく取り組みを続けていきます。」
調査
期間 : 2025.5月7日〜12日
対象 : イギリスに住む3〜18の子供を持つ親1484人
調査方法 : オンライン
参考記事 ベジコノミストより
ライター:Fumi ベジライフデザイナー
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